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インフルエンザ

インフルエンザ(influenza)は、インフルエンザウイルスを病原とする気道感染症ですが、「一般のかぜ症候群」とは分けて考えるべき「重くなりやすい疾患」です。 流行が周期的に現われてくるところから、16世紀のイタリアの占星家たちはこれを星や寒気の影響(influence)によるものと考え、これがインフルエンザの語源であると言われています。インフルエンザは、いまだ人類に残されている最大級の疫病です。

気管支喘息

気管支喘息とは気管支に慢性の炎症、狭窄が起こることで、呼吸困難を来す疾患です(下図)。古代ギリシャ、ヒポクラテスの時代からすでに記載があります。発作性の喘鳴(ゼーゼーヒューヒュー)、呼吸困難などの症状が特徴であり、場合によっては死につながる程の重い発作を起こす可能性があるため油断の出来ない疾患です。

禁煙外来

がんの4割は喫煙が原因で起こります。がんの部位別にみると、喫煙の寄与割合は、肺がんや喉頭がんの7割をはじめ、主要ながんでは3割以上を占めています。虚血性心疾患、くも膜下出血の4割は、喫煙が原因です。COPD(慢性閉塞性肺疾患)も6割が喫煙が原因であり、胸部・腹部大動脈瘤、消化性潰瘍でも喫煙との関係が深いことがわかっています。喫煙による死亡数は毎年約13万人と推定され、喫煙は成人死亡の最大の危険因子です。

マイコプラズマ肺炎

マイコプラズマ肺炎は冬季に、小児に流行する呼吸器感染症の一つです。潜伏期は通常2~3週間で、初発症状は発熱、全身倦怠、頭痛などですが、3~5日後から頑固な乾性咳嗽が比較的長期に続きます。以前は定型的な細菌性肺炎と違って、重症感が少なく異型肺炎に分類されてきました。しかし、小児や高齢者では重症肺炎となったり、COPDや喘息などの基礎疾患がある場合、増悪のきっかけとなってしまうため注意が必要です。

高血圧症

本邦の高血圧者数は約4300万人と推定されます。収縮期140mmHg以上、または拡張期血圧90mmHg以上で高血圧と診断されます。至適血圧(収縮期120mmHg未満かつ拡張期血圧80mmHg未満)を超えて血圧が高くなるほど、全身血管病、脳卒中、心筋梗塞、慢性腎臓病などの罹患リスクや死亡リスクが高くなります。ほとんど自覚症状がなく、突然、脳卒中や心臓発作を起こすこともあるため、サイレントキラーと呼ばれるほどです。

心房細動

心臓の電気信号は右心房の洞結節で始まり、房室結節、ヒス束、右脚、左脚、プルキンエ線維を通って心室へ伝導します(下図)。これにより規則正しいリズム、心拍数(60~100回/分)が保たれています。心房細動は、心房が無秩序かつ高頻度に興奮し、胸部症状や脳梗塞などの様々な合併症を引き起こす頻脈性不整脈の一つです。 厚生労働省第5次循環器疾患基礎調査では、罹患率は全対象者の0.9%(男性1.2%、女性0.7%)で、年齢が増すにつれて増加します¹。30歳以上の方の実に100人に一人は心房細動にかかっている計算になります。発症要因は加齢のほかに、高血圧、糖尿病、弁膜症、甲状腺機能亢進症、心不全や心筋梗塞などがあります。健常者でもストレスや不眠、喫煙、飲酒などで発症することもあります。

狭心症

心臓は全身に血液を送り出すポンプの役割がありますが、心臓自体も自身を動かすために、血液が供給されています。この心臓を栄養する血管が冠動脈ですが、心臓の左右に一本ずつあります。狭心症とは冠動脈を流れる血液が一時的に滞ることで、心筋に虚血が起こり、狭心痛を来す疾患です。しかし、血流が長時間滞れば、心筋が壊死を起こし、心筋梗塞となります。そのため狭心症は心筋梗塞の前駆状態と言えます。

心筋梗塞

心臓は全身に血液を送り出すポンプの役割がありますが、心臓自体も自身を動かすために、血液が供給されています。この心臓を栄養する血管が冠動脈ですが、心臓の左右に一本ずつあります。心筋梗塞とは冠動脈の閉塞、または狭窄により、その血流域の心筋が壊死した状態をいいます(下図)。一方、血流の滞りが一時的であり、心筋が壊死までは来さない状態が狭心症です。心筋梗塞は年間15万人が発症し、約4万人が死亡する疾患であり、突然死の大きな原因でもあります。一度心筋が壊死してしまうと、元通りにはならないため、早期診断・早期治療が非常に重要です。

糖尿病

国民の5人に1人以上が患者か、もしくは予備軍といわれている国民病です。糖尿病とは膵臓から分泌されるインスリンの作用不足のためにブドウ糖が有効に使われず、長い間血糖値が高くなっている状態をいいます。糖尿病を治療せずに放置していると様々な合併症を引き起こします。3大合併症である腎症(発症25年~で腎不全となり人工透析が必要となります)、網膜症(失明)、神経障害のほかに、足壊死、脳卒中、心疾患、がんや認知症など様々な疾患のリスクが上昇します。 糖尿病はあなたの生命を脅かし、人生を大きく変えてしまう疾患です。すでに糖尿病をお持ちの方、健診で糖尿病が疑われる方、気になる症状がおありの方は、当院へご相談ください。

脂質異常症

脂質異常症とは、血液中の脂質のうち、LDLコレステロール(いわゆる悪玉コレステロール)、HDLコレステロール(善玉コレステロール)、中性脂肪(トリグリセリド:TG)のいずれかが異常値を示す病態を指します。健康診断などで、「コレステロールが高い」と指摘される方は、LDLコレステロールのことを指しています。これら脂質異常症は高血圧や糖尿病などと同様、動脈硬化を進行させる危険因子の一つであり、将来的に狭心症、心筋梗塞、脳梗塞などのリスクを高めます。 初期には自覚症状はありませんので、早期に発見し、生活習慣の改善や薬物療法で、適正な値を保つことが重要です。

バセドウ病

甲状腺は前頸部、気管前面に位置する内分泌腺で、視床下部(TRH:甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン)→下垂体(TSH:甲状腺刺激ホルモン)からの刺激により甲状腺ホルモン(T4、T3)を分泌します(下図)。甲状腺ホルモンは成長や代謝になくてはならないホルモンですが、過剰に分泌されると、様々な甲状腺中毒症症状を来します。バセドウ病はTSH受容体に対する自己抗体(TSH受容体抗体:TRAb)により、甲状腺が刺激されることにより、甲状腺が肥大し、甲状腺機能亢進症を来す疾患です(下図)。

高尿酸血症・痛風

健康診断などで血清尿酸値が7.0mg/dlを超えると高尿酸血症と診断されます。高尿酸血症は30歳~40歳代の男性に多くみられ、成人男性の約20%にみられます(女性は女性ホルモンの影響で尿酸値が上がりにくいことから全年齢の5%未満です)。通常は無症状なことから、放置している方も多いですが、尿酸値が高い状態が続くと、ある日突然、足の親指が腫れて、激痛を来します。これがいわゆる痛風発作で、平成25年の国民生活基礎調査では100万人の男性がかかっていると推定されています。 しかし高尿酸血症の怖さは痛風発作だけではありません。長い間放置していると、尿酸が全身に蓄積されて、腎障害(慢性腎臓病の項参照)や尿路結石などの合併症も引き起こしてしまいます。そのため早期発見早期治療が重要です。健診などで高尿酸血症、腎障害などを指摘された方は、症状がなくても一度当院へご相談ください。

熱中症

熱中症とは体温を平熱に保つために汗をかき、体内の水分や塩分(ナトリウムなど)の減少や血液の流れが滞るなどして、体温が上昇して重要な臓器が高温にさらされたりすることにより発症する障害の総称です。高温環境下に長期間いたとき、あるいはいた後の体調不良はすべて熱中症の可能性があります。放置すれば死に至る可能性もあります。予防法を知って、それを実践することで、完全に防ぐことができます。応急処置を知っていれば、重症化を回避し後遺症を軽減できます。熱中症かな?と思ったら、当院へご相談ください。

貧血

貧血とは血液中のヘモグロビン(Hb)の量が成人男性で13g/dl未満、女性で12g/dl未満と定義されています。しかし実際に症状が出るのは7~8g/dlになってからです。赤血球は骨髄で作られ、寿命がおよそ120日となっています。そのため赤血球が作られない、もしくはどんどん壊されたり、漏れ出てしまっている場合、貧血となってしまいます。貧血の原因には様々なものがありますが、本邦では約70%が鉄欠乏性貧血です。

逆流性食道炎

逆流性食道炎とは、過剰な胃酸が胃から食道に逆流することで、胸やけや呑酸などの不快な症状や粘膜の傷害を来す疾患です。食生活の欧米化や、高齢化、ヘリコバクター・ピロリ菌感染率の低下などにより、近年増加傾向です。人口の10~20%に見られる頻度の多い疾患です。

食道裂孔ヘルニア

食道裂孔は筋肉や靱帯で支えられていますが、先天的な要因や加齢、肥満・妊娠による腹圧の上昇、円背などのため、裂孔が緩んでしまい、本来横隔膜の下部にあるべき胃の一部が胸腔内に飛び出してしまうのが食道裂孔ヘルニアです。 食道裂孔ヘルニアは3つのタイプに分類されます。胃の噴門部が横隔膜を越えて胸部側へ均一に脱出する滑脱型が最も多く90%前後を占めます。

ピロリ菌

ピロリ菌(正式名称:ヘリコバクター・ピロリ)は胃の粘膜に生息しているらせん状の細菌です。1982年にオーストラリアのワレンとマーシャルという医師が発見しました。その後の研究で、ピロリ菌が胃炎や胃潰瘍、胃がんなどのさまざまな病気にかかわっていることが明らかになりました。

アニサキス症

海産魚介類の生食を原因とする寄生虫症の中でも、我が国で最も多発するものがアニサキス症です。日本人の食習慣からみて、アニサキス症は我が国でかなり古くからあった病気と考えられますが、原因となる虫種が確定されたのは1960年代です。当初は診断の方法がなく、激しい腹部症状から開腹して患部が切除され、病理学的に初めてアニサキス症であると証明された事例がほとんどでした。しかし1970年代以降には内視鏡検査の普及とともに、生検用鉗子での虫体摘出が可能となり、予想外に多数の本症例が発生していることが明らかにされました。 このような診断技術の高度化に並行するように、生鮮食料品の輸送体系が近代化されてきたことが、現在に至るアニサキス症発生の増加と広域化の前提となっています。

胃血管拡張

胃血管拡張とは主に高齢者に発生する後天性の疾患で、胃の細血管異形成です。原因は不明です。無症状のため、内視鏡検査で偶然見つかることが多いですが、時に出血し、吐下血で発症する場合もあります。

感染性腸炎

感染性腸炎(Infectious enteritis )とは多種多様な病原菌の腸管感染により、発熱、下痢、悪心、嘔吐、腹痛などを来す疾患群です。起因病原体別に、あるいは、散発、アウトブレイク、食品媒介感染といったその発生状況などから分類されます。本疾患は、多種多様な病原体の関与が想定され、一定の疫学パターンをとらないことが予想されます。しかしながら、過去のデータからは、例年初冬から増加し始め12月頃に一度ピークができた後、春にもう一つなだらかな山ができ、その後初夏までだらだらと続き、年によってはもう一度小さなピークができた後、減少していくという流行パターンをとっています。ウイルス性、特にノロウイルスによる流行が12月のピークを形成し、その後春のピークはロタウイルスによって形成され、腸炎ビブリオなど細菌性のものやいわゆる食中毒によるものが夏期の原因になっています。

ノロウイルス胃腸炎

ノロウイルスによる感染性胃腸炎や食中毒は、一年を通して発生していますが、特に冬季に流行します。ノロウイルスは手指や食品などを介して、経口で感染し、ヒトの腸管で増殖し、嘔吐、下痢、腹痛などを起こします。健康な方は軽症で回復しますが、子どもやお年寄りなどでは重症化したり、吐物を誤って気道に詰まらせて死亡することがあります。 ノロウイルスについてはワクチンがなく、また、治療は輸液などの対症療法に限られます。従って、流行期には予防対策をとることが重要です。

潰瘍性大腸炎

潰瘍性大腸炎は大腸の粘膜(最も内側の層)にびらんや潰瘍ができる大腸の炎症性腸疾患です。特徴的な症状としては、下血を伴うまたは伴わない下痢とよく起こる腹痛です。病変は直腸から連続的に、そして上行性(口側)に広がる性質があり、最大で直腸から結腸全体に拡がります。良くなったり、悪くなったりを繰り返す原因不明の慢性疾患で、わが国では指定難病に指定されています。

大腸憩室炎

大腸憩室とは、腸管内圧の上昇により粘膜+粘膜筋板のみが腸管壁の抵抗減弱部位より脱出して発生する直径5mm程度のくぼみです(写真)。本邦では3/4が右側結腸に生じます。 大腸内視鏡検査を行うと10%くらいの頻度で見つかる比較的ありふれた病気です。憩室自体はあるだけでは無症状で、特に治療を必要としませんが、便秘などの誘因により炎症を起こしたり、出血を起こすと治療が必要となります。 憩室に炎症が起こり、発熱や腹痛を来す疾患を大腸憩室炎と呼びます。

大腸憩室出血

大腸憩室とは、腸管内圧の上昇により粘膜+粘膜筋板のみが腸管壁の抵抗減弱部位より脱出して発生する仮性憩室です。本邦では3/4が右側結腸に生じます。大腸検査を行うと10%くらいの頻度で見つかる比較的ありふれた病気ですが、出血や憩室炎を起こすと治療が必要となります。

大腸がん

大腸がんは日本人では男性、女性ともに2番目に多いがんです。近年増加傾向にあります。多くのがんに共通することですが、大腸がんも早期にはほとんど症状がありません。症状が出たときには、かなり進行していて、手遅れであることもしばしば経験します。そのため早期発見のためには、大腸がん検診(便潜血検査)を受けることが非常に重要です。便潜血検査はがん検診の中で、最も簡便な検査の一つです。また最近では、早期のがんであれば開腹せずに、内視鏡での治療が可能となりました。しかしながらごく早期の大腸がんやポリープは、便潜血検査でも陽性とならないこともあり(早期がんでは50%程度の検出率)、40歳を過ぎた方は、一度大腸内視鏡検査を受けることが勧められます。 当院でも、積極的に大腸内視鏡検査、日帰り大腸ポリープ切除を行っております。大腸がんは比較的進行のゆっくりしたがんであり、早期に発見すればほぼ100%治癒する疾患です。大腸がんが心配な方、便潜血陽性の方、血便や下痢などの症状がある方は、当院へご相談ください。

虚血性大腸炎

50歳以上の高齢者に好発する、突然の腹痛の後に、下血を来す疾患です。腸間膜動脈の分枝である結腸動脈末梢枝の閉塞、狭窄による腸粘膜の虚血性壊死を示す炎症様病変です。高血圧や、動脈硬化、糖尿病などにより腸間膜動脈の狭窄を有していることが多いです。便秘も誘因となります。 ①一過性型、②狭窄型、③壊死型に分類されます。多くは輸液、絶食による腸管安静で数日程度で軽快しますが、腸管の壊死や狭窄、穿孔を認めれば、手術が必要となります。 虚血性大腸炎が疑われる場合は、身体診察と同時に、血液検査や大腸内視鏡検査、必要に応じてCT検査を行い、重症度を評価します。軽症であれば、外来にて経過観察、軽快する場合がほとんどです

過敏性腸症候群

過敏性腸症候群(irritable bowel syndrome:IBS)はストレスが原因で、慢性的に下痢や便秘、腹痛を繰り返す疾患です。文明国に多くみられ、日本人の7人に1人がこの疾患に当てはまります。30代より若い年代に多い疾患です。良性疾患ではありますが、生活の質を障害することから、適切な治療やケアが必要です。 試験や会議の前、通勤・通学の途中で、急におなかが痛くなって、トイレに駆け込む…こんな症状がおありの方は、過敏性腸症候群かもしれません。まずは当院へご相談ください。

腸閉塞

口から食べた食物は胃や十二指腸を通って、小腸、大腸を経て消化吸収され、肛門より便として排泄されます。腸閉塞(イレウス)とは、種々の原因により、小腸や大腸の内容物が、うまく肛門まで通過しなくなった状態を指します。

総胆管結石

総胆管結石は胆石症の一つであり、胆嚢結石や肝内胆管結石が総胆管に落ちることで、総胆管結石と呼ばれます(下図)。無症状に経過する場合もありますが、総胆管を塞いでしまうと閉塞性黄疸(黄疸の項参照)となります。またそこに感染を合併すると胆管炎を起こし、腹痛、黄疸、発熱、いわゆるCharcot3徴を来します。またそこにショック、意識障害が加わると、Reynolds5徴と呼ばれ、重篤な胆管炎、敗血症の状態であり、直ちに胆道ドレナージを行わないと生命にかかわります。また結石が十二指腸乳頭部に引っかかると、膵液の流れが妨げられ胆石性膵炎を起こす場合もあります。

急性胆管炎

急性胆管炎とは総胆管に感染が起こり、腹痛、黄疸、発熱、いわゆるCharcot3徴を来した状態を指します。またそこにショック、意識障害が加わると、Reynolds5徴と呼ばれ、重篤な胆管炎、敗血症の状態であり、直ちに胆道ドレナージを行わないと生命にかかわります。胆管炎の原因のほとんどは総胆管結石ですが、胆管がんや膵がんの胆管浸潤などの悪性胆管狭窄、Lemmel症候群でも起こります。

急性肝炎

急性肝炎とはウイルス、薬物、自己免疫、アルコール摂取などで引き起こされる、急性の肝細胞障害です。AST、ALTといった肝逸脱酵素の上昇を以て診断しますが、特に診断基準はありません。典型的な症状として、倦怠感、黄疸、発熱、食欲不振、嘔気、肝腫大などを認めますが、特異的な症状はありません。軽度のものでは自覚症状もなく自然に軽快することがほとんどですが、約1%で劇症化し死亡する例もあり注意が必要です。 気になる症状がおありの方、健康診断で肝機能異常を指摘された方は、当院へご相談ください。

慢性肝炎

慢性肝炎とは肝臓の炎症が最低6か月以上持続している状態を指します。慢性肝炎には代表的なものとして多い順に、C型慢性肝炎(190万人~230万人)、B型慢性肝炎(110万人~140万人)、アルコール性肝炎、非アルコール性脂肪肝炎(NASH)、原発性胆汁性胆管炎(PBC、5万人~6万人)、自己免疫性肝炎(AIH、1万人)などがあります。まれな疾患としては、ヘモクロマトーシス、ウィルソン病などの代謝性、Budd-Chiari症候群、薬剤性、日本住血吸虫症、肝吸虫などの感染症があります。慢性肝炎は感染時期が明確ではないことや自覚症状がほとんどないことから、長期間放置されてしまい、気づいたら肝硬変や肝がんになっていることもあり注意が必要です。詳細は各疾患のページをご参照ください。

A型肝炎

A型肝炎はA型肝炎ウイルス(HAV)による感染で、一過性の急性肝炎が主症状です。B型肝炎やC型肝炎のように慢性化はしません。しかしウイルスは糞便中に排泄され、糞口感染で伝播するため、患者の発生は衛生環境に影響されます。伝染性が強いため、集団発生することがあります。A型肝炎は発展途上国では蔓延していますが、先進国では上下水道などの整備により感染者は激減しています。主たる感染経路は、汚染された食品や水などを介した経口的な感染で、潜伏期間は平均4週間です。感染期間は、ウイルスが便に排泄される発病の3~4週間前から発症後数か月にわたります。主な臨床症状は発熱、全身倦怠感、食欲不振で、黄疸、肝腫大などの肝症状が認められますが、一般に予後良好です。 しかしまれに劇症化したり、以下に述べる合併症を引き起こすことがあり注意を要します。特異的な治療法はなく、対症療法が中心となります。予防にはワクチン接種が有効です。東南アジア等への流行国への渡航前に予防接種を受けることが重要です。

溶連菌咽頭炎

A群溶血性レンサ球菌は、上気道炎や化膿性皮膚感染症などの原因菌としてよくみられるグラム陽性菌で、菌の侵入部位や組織によって多彩な臨床症状を引き起こします。日常よくみられる疾患として、急性咽頭炎の他、膿痂疹、蜂巣織炎、あるいは特殊な病型として猩紅熱があります。これら以外にも中耳炎、肺炎、化膿性関節炎、骨髄炎、髄膜炎などを起こします。また、菌の直接の作用でなく、免疫学的機序を介して、リウマチ熱や急性糸球体腎炎を起こすことが知られています。 さらに、発症機序、病態生理は不明ですが、軟部組織壊死を伴い、敗血症性ショックを来たす劇症型溶血性レンサ球菌感染症(レンサ球菌性毒素性ショック症候群)は重篤な病態として問題です。 ここでは、感染症法下における感染症発生動向調査で、4類感染症定点把握疾患となっているA群溶血性レンサ球菌咽頭炎について述べます。

川崎病

川崎病(KD)は3歳以下の乳幼児(ピークは1歳頃)に見られる原因不明の疾患で、5日以上続く発熱、発疹、目の充血、苺舌などを特徴とします。年間約10,000から12,000人に発症し、近年増加傾向です。問題となるのは、その一部で冠動脈瘤、心筋梗塞などの重篤な心合併症を来すためです。

咽頭結膜熱(プール熱)

咽頭結膜熱は発熱、咽頭炎、眼症状を主とする小児の急性ウイルス性感染症で、アデノウイルスによって引き起こされます。同じアデノウイルスによって起こる流行性角結膜炎、いわゆる「はやり目」も同じアデノウイルスですが型が違います。咽頭結膜熱はプールでの接触やタオルの共用により感染することもあるので、俗にプール熱と呼ばれることもあります。多くは夏期に流行しますが、最近は冬でも流行が見られています。感染力が非常に強いため、感染した場合には学校保健法にて出席停止となります。

手足口病

足口病(hand, foot and mouth disease:HFMD)は、その名が示すとおり、口腔粘膜および手や足などに現れる水疱性の発疹を主症状とした急性ウイルス感染症で、1950年代後半に認識されたウイルス性発疹症であり、我が国では1967年頃からその存在が明らかになりました。本疾患はコクサッキーA16(CA16)、CA6、エンテロウイルス71(EV71)などのエンテロウイルスが原因ウイルスです。基本的に予後は良好な疾患ですが、急性髄膜炎の合併が時に見られ、稀であるが急性脳炎を生ずることもあり、なかでもEV71は中枢神経系合併症の発生率が他のウイルスより高いことが知られています。本疾患は4歳位までの幼児を中心に夏季に流行が見られる疾患であり、2歳以下が半数を占めますが、学童でも流行的発生がみられることがあります。また、学童以上の年齢層の大半は既にこれらのウイルスの感染(不顕性感染も含む)を受けている場合が多いので、成人での発症はあまり多くなく、男子に多い傾向が見られます。

ヘルパンギーナ

ヘルパンギーナは、発熱と口腔粘膜にあらわれる水疱性の発疹を特徴とした急性のウイルス性咽頭炎であり、乳幼児を中心に夏季に流行します。いわゆる夏かぜの代表的疾患です。その大多数はエンテロウイルス属に属するウイルスに起因し、主にコクサッキーウイルスA群である場合が多いですが、コクサッキーウイルスB群やエコーウイルスで発症する場合もあります。

突発性発疹

突発性発疹は6か月~2歳の乳幼児に好発するウイルス感染症で、突然の高熱が3日ほど続いた後の発疹を特徴とします。0歳と1歳で99%を占めています。ほとんどの児が2歳までに感染します。予後は一般に良好です。

伝染性紅斑(リンゴ病)

伝染性紅斑(Erythema infectiosum)は第5病(Fifth disease)とも呼ばれ、頬に出現する蝶翼状の紅斑を特徴とし、小児を中心にしてみられる流行性発疹性疾患です。両頬がリンゴのように赤くなることから、「リンゴ(ほっぺ)病」と呼ばれることもあります。本症の病因は長く不明でしたが、1983年にヒトパルボウイルスB19(human parvovirus B19:以下B19)であることが提唱され、その後の研究によって確実なものとなりました。病因が明らかになったことに伴って、本症の周辺には多くの非定型例や不顕性感染例があること、多彩な臨床像があることなども明らかになりました。

麻疹(はしか)

麻疹は麻疹ウイルス(Paramyxoviridae科Morbillivirus属)によって引き起こされる感染症であり、空気感染(飛沫核感染)、飛沫感染、接触感染と様々な感染経路を示し、その感染力は極めて強力です。麻疹に対して免疫を持たない者が感染した場合、典型的な臨床経過としては10~12日間の潜伏期を経て発症し、カタル期(2~4日間)、発疹期(3~5日間)、回復期へと至ります。ヒトの体内に入った麻疹ウイルスは、免疫を担う全身のリンパ組織を中心に増殖し、一過性に強い免疫機能抑制状態を生じるため、麻疹ウイルスそのものによるものだけでなく、合併した別の細菌やウイルス等による感染症が重症化する可能性もあります。麻疹肺炎は比較的多い合併症で麻疹脳炎とともに二大死亡原因といわれています。さらに罹患後平均7年の期間を経て発症する亜急性硬化性全脳炎(subacute sclerosing panencephalitis: SSPE)などの重篤な合併症もあります。 先進国であっても麻疹患者約1,000人に1人の割合で死亡する可能性があります。わが国においても2000年前後の流行では年間約20~30人が死亡していました。世界での2015年の5歳以下の小児の死亡数推計によれば、麻疹による死亡は全体の1.2%を占めています。唯一の有効な予防法はワクチンの接種によって麻疹に対する免疫を獲得することであり、2回のワクチン接種により、麻疹の発症のリスクを最小限に抑えることが期待できます。

流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)

流行性耳下腺炎(mumps、ムンプス)、俗にいう「おたふくかぜ」は主に幼児期に、2~3週間の潜伏期(平均18日前後)を経て発症し、片側あるいは両側の唾液腺の腫脹を特徴とするウイルス感染症で、通常1~2週間で軽快します。最も多い合併症は髄膜炎であり、その他髄膜脳炎、睾丸炎、卵巣炎、難聴、膵炎などを認める場合があります。一般的には軽症と考えられていますが、決して軽くはない合併症を予防するためにも、唯一の予防方法であるワクチン接種が勧められます。

風疹

風疹(rubella)は、発熱、発疹、リンパ節腫脹を特徴とするウイルス性発疹症で、症状は不顕性感染(感染していても気付かない)から、重篤な合併症併発まで幅広く、臨床症状のみで風疹と診断することは困難な疾患です。風疹に感受性のある妊娠20週頃までの妊婦が風疹ウイルスに感染すると、出生児が先天性風疹症候群を発症する可能性があり注意が必要です。男女ともがワクチンを受けて、まず風疹の流行を抑制し、女性は感染予防に必要な免疫を妊娠前に獲得しておくことが重要です。

水痘(水ぼうそう)

水痘は、俗に言う「水ぼうそう」で水痘帯状疱疹ウイルス(varicella zoster virus:VZV)によって起こる急性の伝染性疾患です。冬から春にかけて2歳から9歳までの児に好発し、全身に発疹、水疱が出現します。19世紀の終わりまでは、水痘と天然痘は明確に区別されていませんでした。1875年Steinerによって、水痘患者の水疱内容を接種することによって水痘が発症することが示され、1888年von Bokayによって、水痘に感受性のある子どもが、帯状疱疹の患者との接触によって水痘が発症することが確認されました。1954年にThomas Wellerによって、水痘患者および帯状疱疹患者いずれの水疱からもVZVが分離されることが確認されました。その後の研究によって1970年代に日本で水痘ワクチンが開発され、現在水痘の予防に使用されています。

ロタウイルス胃腸炎

ロタウイルスによって引き起こされる急性の胃腸炎で、乳幼児期(0~6歳頃)にかかりやすい病気です。ロタウイルスは感染力が強く、ごくわずかなウイルスが体内に入るだけで感染してしまいます。5歳までにほぼすべての子どもがロタウイルスに感染するといわれています。大人はロタウイルスの感染を何度も経験しているため、ほとんどの場合、症状が出ません。しかし、乳幼児は、激しい症状が出ることが多く、特に初めて感染したときに症状が強く出ます。 主な症状は、水様下痢、嘔気、嘔吐、発熱、腹痛です。脱水症状がひどくなると点滴が必要となったり、入院が必要になることがあります。5歳までの急性胃腸炎の入院患者のうち、40~50%前後はロタウイルスが原因です。

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